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国産レジャーバイクの系譜(その8)

130930_Z50M_catalogue-TOP.jpg

・・・モンキーというカテゴリー・・・

昨日、予告した通り今回はモンキーのお話です。

今更モンキーの話・・・と言われても。。
「モンキーの事を知らないバイク乗りは居ないよ・・・」
という声も聞こえてきそうですが、

レジャーバイクを語る上では欠かせない存在である事は確かです。

まぁ・・へぇ~~そいつは知らなかったな・・みたいな話ができるといいんですが。。

・・・追記へ。
----------

まず・・国産旧車愛好家のバイブル、
八重洲出版の「国産モーターサイクル戦後史」には、モンキーに関して誤記がある・・
という点は指摘しておかなくてはなりません。

簡単に言うと、輸出型のCZ100と、プロトであるZ100の発表年代に間違いがあります。

とはいえ・・この増刊号が発売された1986年当時では、
まだモンキーの歴史自体を明確判っている人も、ごくごく少数、
「ホンダの中の人」くらいだったと思われるので、八重洲出版さんの責任・・
とも言えませんが。

さて、今ではほとんどの人にとって既知の事実ですが、

プロトタイプである、Z100型は、1961年。
多摩テックの前身である、モータースポーツセンターがオープンした際、
遊具の一つとして制作され、同年の東京モーターショーに展示されます。

<Z100>
130930_Z100_001.jpg


エンジンは、スーパーカブC100のOHVエンジンをそのまま流用、
前後リジットのフレームで、本邦初の「ミニバイク」が誕生します。

<多摩テックでZ100に乗って遊ぶ子供たち>
130930_TamaTec_001.jpg

このZ100は、たちまち子供達のみならず大人にも大人気のアトラクションとなります。

1964年(昭和39)、海外向けモデルとして商品化され主にアメリカ向けとして販売されたのが、
一般に「最初期型」と呼ばれるCZ100です。
タンクとシートはスポーツ・カブC110からの流用で、
大人が乗ってもさほど窮屈さを感じないよう工夫されました。
このモデルは公道を走るためではなく、
トランクに積み込んでキャンプ場などで楽しむためという・・・
真のレジャー・バイクの誕生と言えます。

<CZ100>
130930_CZ100_001.jpg

当時、海外向けにCZ100を販売している・・というのは噂程度で、
国内では、まだまだ「車にバイクを積んでキャンプ場へ・・」という環境は整っていません。
車で行くのは旅館やホテル、キャンプに行くのは自転車かオートバイ、
という感じでしょうか?

1967年になって始めて、モンキーの国内販売モデルZ50Mが発売されます。

<Z50M>
130930_Z50M_001.jpg

しかし・・可愛らしい外観は評価されたものの・・さほど売れません。
いきなり大ブレイク。という訳ではありませんでした。
エンジンは新型スーパーカブのOHCユニットがそのまま使われます。

1969年には、フロントにテレスコピックフォークを採用したZ50Aに進化します。

<Z50A>
130930_Z50A_0020.jpg

ちょうど、その頃新宿を中心に、ヒッピー、フーテンと言われる若者サブカルチャーが出現し。
レゲエやサイケデリック・ファッションが流行し始めます。

<画像はあくまでイメージです。>
130930_1970_Shinjuku_001.jpg

このZ50Aは、このような、サブカルチャー系の若者に一気に受け入れられます。
何と言っても、その愛くるしい平和的な外観は、彼らのライフスタイルに見事にマッチしました。

モンキーは一気に大ブレイク。
これ以後、「若者向けレジャーバイク」の王道を進み続ける事になります。

翌1970年、Z50Zが発売されます。

<Z50Z>
130929_Z50Z_001.jpg

このZ50Zは、よくZ50Aと混同されますが・・
Z50Aでは、自転車のように左手のレバーでリヤブレーキを操作していた物を、
右足のペダルで操作するように変更した物です。

・リヤブレーキ=左レバー (Z50A)
・リヤブレーキ=右ペダル (Z50Z)

なので、混同してはいけません。

・・兎も角・・

一気に若者の心を掴んだモンキーは、脅威的な売り上げを記録しながら進化を続けます。

1974年には、Z50Jになり、リヤにはスイングアーム式のサスペンションが追加されます。

<Z50J>
130930_Z50J_001.jpg

さらに1979年には、ティアドロップ式のタンクとなり、現行モンキーの原型が出来上がります。

<Z50Jz:1979>
130930_Z50_6V.jpg

1984年のZ50JF-VIIからは、自動遠心クラッチからハンドクラッチへ変更され、

1992年のZ50JPから、電装が12Vにアップグレードします。

<Z50JP>
130930_Z50_12V.jpg


そして・・・

2013年の現代でも、立派な現行車としてラインナップを飾っています。

<現行モンキー>
130930_現行モンキー_001

----------

さて・・Z50Aの発売以来若者の「おもちゃ」として市民権を得たモンキーですが、
その人気の背景には、「乗って遊べる」というだけでなく「改造して遊ぶ。」という、
楽しみも加わる事になりました。

Z50Aが発売された頃から、モンキー工場 早矢仕や、スペシャルパーツ武川

などが、豊富なパーツを供給、モンキー・カスタムが大人気となります。
さらに・・・なんと言ってもベースは
スーパーカブの前傾80度OHCエンジンです。
様々な組み合わせから、多種多様な改造が可能で、

元々50cc 3.1馬力のエンジンが、

現代では・・・

138cc DOHC4バルブ デスモドロミック、
油圧制御の乾式クラッチ、 6速クロスミッション
電子式燃料噴射で・・20馬力を超える出力

という、GPマシン顔負けのスペックまで作り上げられる様になりました。

<モンキー4V デスモ・キット>
130930_DESMO_001.jpg

おまけに、このエンジン・キットパーツ群は、
同種のエンジンを採用したすべてのホンダ製スポーツ・モデルにも展開できることから、
独自の市場を形成していきます。

もちろん、それは若者達のモータースポーツ熱にも火を点けます。
国内の主だったカートコースでは70年代からミニバイクレースが開催され、
8インチクラス・10インチクラスといった、モンキー改造クラスでレースが行われます。

そして・・・

この豊富なアフターマケットの改造パーツがある・・という環境は、
レジャーバイク市場におけるホンダの覇権をより強固なものにして行きます。

ホンダのモンキーでの成功を目にした内外の他メーカーは、
いわゆる「モンキー・バイク」というカテゴリー向けの製品を販売します。

詳しい、各モデルの詳細については次回にまわすとして・・・

どの他社モデルも、本家モンキーを超えられなかった理由。

それが、この豊富なアフターマケットの改造パーツがある・・という環境です。
つまり・・他社モデルのモンキー・バイクを購入したら、
乗って遊ぶ事は出来ても、「改造して遊ぶ」には、制限が大きすぎたんです。

----------

さてさて・・・

そのように、独自のカテゴリーを築いた「モンキー」ですが、
1961年の誕生から現在まで、数多くの派生モデルも生み出しています。

すべてのモデルに共通しているのは・・・「遊びゴコロ。」

まずは、おなじみゴリラ。

<ゴリラ>
130930_GOLIRA_001.jpg

1978年に発売された、タンク容量を9Lに拡大、ハンドクラッチ付き4速ミッション
で、ハンドルの折りたたみ機能を省略したモデル。

1987年には、スポーツ性を強調したモンキーRも現れます。

<モンキーR>
130930_MonkeyR_001.jpg

前後10インチ・ホイールにディスクブレーキ、独自のバッテリーレス電装、
(本当は、ちっちゃなNi-Cd電池があったけど・・)
など、メーカー製モンキー市販レーサーと呼ばれました。
しかし・・人気はイマイチで、案外長続きしませんでした。

1991年に発売された、モンキーBaja(バハ)は、なかなか遊びゴコロ満点なモデルでした。

<モンキーBaja>
130930_Monkey_Baja_003.jpg

同じ頃発売されたXL250R Bajaそっくりで小さくまとめた外観、
独自のバッテリーレス電装で、いっちょまえのオフロード車気分が味わえました。

さらには・・・純正オプションのアフリカ・キット(価格9万円)

<アフリカ・キット>
130930_Monkey_Africa_KIT_001.jpg

これを装着すると・・・・ほら、このとおり。

<モンキー・アフリカ>
130930_Monkey_Baja_002.jpg


なんと・・可愛らしい。。。。

いやあ・・これは欲しい・・
ホシィッ☆O(> <)o☆o(> <)O☆ホシィッ・・・

とは言っても、中古でプレミアがついて40万くらいしてます・・・・・( ̄o ̄;)ボソッ

----------

まぁ・・長々と・・・

スーパーカブの成功、そしてモンキーの大成功でレジャーバイク市場での、

ホンダさんの完全な独走態勢

を築き上げたプロセスをお伝えしましたが

その本家、本田技研工業は、
スーパーカブの優秀な前傾80度エンジンを利用して、数多くの派生モデルを生み出し、
レジャーバイク市場での独走態勢を、完全な物にしていきます。

が・・・・その話の前に。

次回は、競合他社のモンキー型バイクについて。
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