機械バカ一代

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国産レジャーバイクの系譜(その13)

131004_1971_Suzuki_RV_90_TOP.jpg

・・・ホンダの牙城に一矢報いた存在・・(1)・・・

スズキ・VANVANという、換えられない個性。

最初にはっきり言ってしまいましょう!

このバイク・・・不細工です。

しかし・・乗ってみないと判らない「良さ」があるんです。

そんな、VANVAN RVのお話です。

-----------

まず、最初に発売されたのは、

SUZUKI VANVAN RV90です、1971年、
ホッパー(前述)が発売された時期に重なります。

<RV90 1971>
131004_1971_Suzuki_RV_90_003.jpg


ネーミングの由来は、
前衛を意味する英語Vanを二つ重ねて綴り、「飛び抜けた先駆者」という意味。

当初の企画は・・「子供と一緒に、ダートで大人が遊べる乗り物。」
ターゲットは、あくまで大人です。

その特徴的な外観もさることながら・・・
俗にバルーンタイヤとも呼ばれるレクタングルタイヤ・・・

---以下、開発ストーリーから---

この低圧タイヤを開発するには、かなりの困難がありました。
高い接地圧という低圧(0.8気圧です)バルーンタイヤの特性を残しながら
公道のアスファルト路面でも(それほどに)違和感なくハンドルが切れるタイヤを造る作業は、
相容れない矛盾をうまくまとめる作業でもありました。

また、不整地での走破性を高めるための適正なタイヤパターンの迎え角と、
公道走行タイヤには不可欠なロードノイズの低減も、相反するものでした。

最初の試作車に装着されたアメリカ製のバルーンタイヤは、
舗装路の上ではとてつもないノイズを発生する代物だったといいます。
そんな幾多の困難を乗り越えてブリヂストンが開発したレクタングルタイヤは、
現在も絶版になることなく、購入することができます。

結果としてアメリカ市場では成功したとはいえませんでした。
ただでさえ大柄な体格のアメリカ人にとって、
馬力を食われる不整地で90ccという排気量は余りに非力でしたし、
油圧ダンパー無し、スプリングのみのフロントフォークなどの装備は貧弱過ぎました。
大人をターゲットに企画した車体は子ども用ミニバイクとして販売するには少々大き過ぎました。

そんな暗い行く末に光明が差したのは、本来目的とはしていなかった国内市場での好評価でした。
モーターショーでの展示を期に、今まで見たこともない形態を持つバンバンは、
日本のライダーたちの注目を集めました。

このような開発経緯があって、90が先に発売されましたが、
やがてより乗りやすい50cc版を求める声が市場から上がり、90ccの発売から遅れること1年、
1972年6月5日に50ccが発売となります。

不整地を走るためのバイクとして開発されたバンバンシリーズにあって、
50ccバージョンは完全なるファッションバイクとして受け入れられ、
街中のあちこちでその花を咲かせました。

バンバンは50のヒットにより、やがて75cc、125ccとそのバリエーションを増やしていくことになります。

50から125ccのラインナップが完成後、バンバンは欧州にも輸出されました。
国内では、1980年代初頭までの長きにわたりカタログを飾り続けました。

--------

( ̄ヘ ̄)ウーン・・・かなり綺麗に纏められています。

とりあえず・・・ちなみに・・

<VANVAN 50>
131004_1972_VAN50_002.jpg


冒頭で、このバイクの良さは、「乗ってみないと判らない」と書きましたが、
少なくとも・・・σ(^_^)アタシ・・は、今でもそう思っています。

それは、50でも、90でも、75でも・・・またまた125でも、
同じ事なんですが・・

<VANVAN 75>
131004_VANVAN_RV75_001.jpg

上に転載した、開発ストーリーは兎も角。

これほど・・乗った時に「開発者」の意志・・を感じるバイクも少ないのではないか?
と、思うんです。

浜松地域に住んでいた、自分に言わせれば、

「なぁ~、これって中田島砂丘でテストしなかった??」
なんて言いたくなってしまう位・・

例えば、「不格好」とか「不細工」「不器用」と言われる外観にしても、
なんで・・そこまでシートが長いの??
という答えは、砂場で乗ってみれば・・・・すぐに判ります。

<VANVAN RV125>
131004_vanvanrv125_1972_10.jpg

σ( ̄◇ ̄;) は、このVANVAN 125でJET SKIを、
波打ち際から引っ張りあげた事がありますが・・・・

全体のバランスが絶妙・・なんです。

バイクで、砂浜にJET SKIを引っ張りあげられる。

しっかりと、砂を掴んで、思った場所に荷重をかける為の、
長いシート・・・なんです。

そして・・・砂が掴みきれない場合には、

「タイヤの空気を抜いちゃう」・・・・

Σ(- -ノ)ノ エェ!?

でも、心配はいりません。。

だって、「空気入れ」ついてるもん・・・(o ̄∇ ̄o)ヘヘッ♪

<空気入れ>
131004_pump_002.jpg

まぁ・・・世の中、そんなヘビーユーザーばっかりじゃありません。

<広告:その1>
131004-VANVAN_ADS_003.jpg

しかし、どことなく愛嬌のある、この外観。。。

そして、一度乗ってみると・・・その良さを感じてしまった人には、
まさに「麻薬」と一緒・・・ひたすらVANVANを求めるようになってしまいます。


<広告:その2>
131004_1972_ADS.jpg

いわゆる、都市部・・では、
その外観から、「二枚目半」な男子に絶大な人気を誇りました。
なんとなく愛嬌のある姿で、崩した男子を「魅せる」には、格好の小道具でもありました、

ちょうど、今の「お笑い芸人系」とも言えるかと思います。

しかし、その・・乗り味は強烈そのもの・・

一回、不整地で乗ったら、その快適さは忘れられません。

------

おそらく・・・・スズキが、このVANVANを発売した時・・
ホンダさんは、歯ぎしりしたんじゃないかなぁ~~~なんて思えるほど、
バルーン・タイヤで、公道を走れるモデル、というのは、

あまりにもエポックメーキングでした。

完全に他社の追従を許さない・・・

つまり、VANVANは、バンバンであって・・それ以外の何物でもない。
と言い切れるほどの個性を持って、レジャーバイク市場では、
完全に、孤高の存在になる事に成功します。

------

1985年を過ぎて、YAMAHAが、このカテゴリーに進出しようと試みます。

<BW200>
131004_1985_YAMAHA_big_wheel_200.jpg

と・・・・

<BW80>
131004_Yamaha_BW80_02s.jpg

さらには、BW300という機種で、「サンド・バイク」というカテゴリーを形成しようと試みますが・・・
残念ながら・・・敗退します。

アイデアは良かったんですが・・

画像のように、VANVANに比べると・・

愛嬌が足りない。。。

そう・・VWのデューンバギー。

<VW デューンバギー>
131004_Dune_Buggy_VW_001.jpg

こういう、愛嬌がなかったんです・・・YAMAHAさん。

------

反面・・・VANVANの方は・・

最初は、「不格好」「不細工」「不器用」と・・罵られながらも、
見慣れてくれば・・そして乗ってみれば・・アバタもエクボ。

可愛い。。

になってしまう、というマジックを持っていました。

とても残念な事ですが、本流のVANVAN RVシリーズは1980年でカタログから姿を消します。

しかし・・・その名前は、
現在でもスズキのラインナップに残され、

新生VANVAN 200として、現行車両として存続しています。

<VANVAN200 2013>
131004_2013_VANVAN200.jpg

昔からのVANVANファンの皆さんは、今のVANVANをどう見ているんでしょうか?

少なくとも、σ( ̄◇ ̄;) ・・・としては、
TW200のクローン・・・なんて言われているのは。。。。

VANVANが悲し過ぎる・・・と、思ってしまひますぅ。。

-----

ところで・・

最近では、こんなVANVANクローンも、キットバイクとして、

「かの国」から発売されています。

<SkyTeam T-REX 50>
131004_T-REX50_001.jpg


中華カブ系のエンジンを積んでます。

欲しいなぁ・・という人は、「こちら」をクリック。。

まぁ・・レジャーバイクの大御所と言われるホンダさんですら、手が出せなかった・・
独自のカテゴリーを築きあげて、強烈な個性を放ったVANVAN ですから・・・・

(125ccバージョンも、あるみたい。)

<SkyTeam T-REX 125>
131004_T-REX125_001.jpg


コピーしたくなる気持ちも判らないではありません。

皆さんも、機会があれば一度、ぜひ乗ってみて頂きたいレジャーバイクです。。

くれぐれも・・・フグ毒はキツイですから・・・・気をつけてねん・・・( ̄o ̄;)ボソッ
-----------

さて・・お次は・・・

「ホンダの牙城に一矢報いた存在・・(2)」 副題:14インチクラスというカテゴリー

です。
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国産レジャーバイクの系譜 | コメント:1 | トラックバック:0 |
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この記事のコメント

ヤマハのビーウィズが好きなんですが、この手のバイクはバンバンが先駆者なんですね。
2013-10-17 Thu 15:53 | URL | Ryu [ 編集]

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